活動報告 活動報告

児童行事や職員研修など、神戸市児童養護施設連盟の活動をご紹介。

職員研修 アーカイブ

職員研修
2018.10.29

施設長一泊研修 平和への祈り


今年度の施設長一泊研修は、最後の沖縄県官選知事 島田叡氏の軌跡を辿り、戦争について学ぶものでした。島田氏は、兵庫県出身であり、毎年、KOBE三宮・ひと街創り協議会様が主催していただいている「KOBE夢・未来号・沖縄」(小6対象の沖縄旅行)でも縁のある方でもあります。

今回、島守の会 島袋夫婦にガイドをお願いし、轟の壕、平和記念公園、旧海軍司令部壕、県庁・警察司令部壕と一緒に回りながら、資料とともに貴重な話をしていただき、戦争の悲惨さ、島田県知事の戦時下に活動された人としての在り方、歩みを後世に残さないといけないと強く思えた研修となりました。

島袋夫婦さま、貴重な一日をありがとうございました。

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職員研修
2017.10.12

全養協特別セミナー・・・「新しい社会的養育ビジョン」について


厚生労働省の有識者会議「新たな社会的養育の在り方に関する検討会」が今年8月にとりまとめた「新しい社会的養育ビジョン」は、マスコミでも大きく取り上げられました。これが世間の注目を集めたのは、虐待などで保護し社会的養護が必要とされる児童のうち、就学前の子どもの施設入所を原則停止、今後7年以内に75%以上を里親に委託する、就学後の児童も10年以内には50%以上を里親に、という数値目標が示されたからだと思われます。極端な話、この報道をみて、「いずれ児童養護施設はなくなってしまうの?」と受け取られた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
じつは、当事者であるわれわれ児童養護施設関係者も同じです。このビジョンにはどの施設もいろいろな面で驚かされ、喧々諤々意見を交わしはじめたところです。
全国児童養護施設協議会は、10月10日(火)に大阪、11日(水)は東京で、セミナーを開催。ビジョンをとりまとめた検討会の方々から説明を聞くとともに、参加者からの質疑応答が行われました。大阪のセミナーには、神戸市児童養護施設連盟の各施設から施設長、職員が15名参加しました。今後、連盟内でもこの問題について議論を深めていきたいと考えています。

職員研修
2017.10.11

子どもが友だちに自慢できる施設を目指して・・・。「京都大和の家」訪問。


今年の施設長研修は、京都へ。10月5日(木)、京都府相楽郡精華町にある「京都大和の家」を訪問・見学させてもらいました。「京都大和の家」は、増え続ける児童虐待から子どもたちを救いたいとつねづね考えておられた京セラの創業者・稲盛和夫さんが、京都の南部地域に児童養護施設がひとつもないことを知り、この地に開設された施設です。乳児院も併設されており、あわせて80名近い子どもたちがここで暮らしています。
関西文化学術研究都市にほど近い、陽光あふれる町並みに、南欧風デザインの外観がとてもお似合い。施設の建設にあたっては、「子どもたちが我が家として友だちにも自慢のできるような建物」を目指したのだそうです。
児童養護施設の内部は、6つの生活ユニットにわかれ、それぞれ8名から10名の子どもが生活をともにしています。「京都大和の家」では、子どもたちの基礎学力向上のため、公文式学習を導入。継続させるには、たいへんな苦労があるそうですが、小学生の時はあんなに嫌がっていた子どもも、中高生になった時、知らず知らずのうちに計算力が身についているので、まさに「やっててよかった!」と実感するのだそうです。
ここでは書ききれませんが、今回の見学では他にもたくさんの有益なことを学ばせていただきました。「京都大和の家」の皆さま、ありがとうございました。

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職員研修
2016.10.18

施設の明日を考える。「社会的養護研究会」に参加しました。


10月17日(月)、兵庫県の主催による「平成28年度第1回社会的養護研究会」が、兵庫県中央労働センター小ホールであり、連盟各施設の施設長や職員も参加してきました。
今回の講師は、関西大学人間健康学部の山縣文治教授。児童福祉学の専門家で、国の社会的養育に関する検討会の座長もつとめられています。
日本は子どもの権利条約を1994年批准しましたが、社会的養育においては、いまだ里親よりも施設養護が主体であり、条約が示す理念がまだまだ実態に反映されていないと、国連から指摘されているところです。
山縣教授の講演では、子どもの権利条約をベースに、日本の社会的養護の課題が丁寧に解き起こされ、この問題に関する論点が頭の中でスッキリ整理された気がします。
加えて、「これからの児童養護施設は、"入所機能をもつ児童家庭支援センター"を目指してはどうか」、「ひとつの児童養護施設の中に、小規模グループの情短施設(情緒障害児短期治療施設)をビルトインしてはどうか」など、これからの児童養護施設のモデルを提案されました。講演後の質疑応答では、参加者との間で活発なやりとりが行われました。

職員研修
2016.10.13

施設長研修 in KOREA


毎年秋に実施される神戸市児童養護施設連盟の施設長研修。今回は、10月6日から8日まで2泊3日の日程で、韓国・慶州市の児童養護施設2ヵ所と地域児童福祉センター1ヵ所を訪れ、日韓の社会的養護の実態比較と相互交流をテーマに研修を行いました。
戦後、朝鮮半島に取り残された日本人妻を援助しつづけてきた慶州ナザレ園と同じ社会福祉法人が運営する、児童養護施設・聖愛園。先日の地震で一部の建物に大きな被害を蒙りながらも我々の施設見学をうけいれてくれた児童養護施設・大慈園。慶州の市街地で社会的に疎外された子どもたちを援助している地域児童福祉センター。どの施設もそれぞれ特色ある独自の取り組みをされています。

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たとえば、ひとつご紹介しますと・・・。地域児童福祉センターでは子どもたちに音楽を教えているのですが、その活動の一環として「ドリーム・アイ」という合唱団を結成。さらに、インターネットのSNSを通じて支援者からの投資を募り、集まった資金を元に、子どもたちが作詞・作曲した歌のCDを制作しました。レコーディングにあたっては、韓国の人気歌手が協力し、クオリティの高い仕上がりに。センター長のお話では、この試みは、センターの子どもたちの存在を広く知らしめただけでなく、外部の人から自分たちの活動に「投資してもらう」という仕組みによって、子どもたちにプライドとやりがいを持たせることができた、といいます。われわれの施設の入所児童たちも、自尊感情を持ちづらく、自分の将来ビジョンを前向きに考えづらい子が多いのですが、そういった子どもたちへの支援に関するヒントをひとつもらえた気がします。

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また、どの施設にも共通していえるのは、日本と比較すると厳しい職員配置状況の中で、子どもたちの養育・支援に取り組まれている職員さんたちの姿にふれて、児童福祉にかける彼らの熱い想いが伝わってきたこと。見学先の施設長さんから「日本の児童養護の進んだところを学んでいきたい」という主旨のお話がありましたが、このような現場の職員さんたちの仕事に対する「想い」と、それを支えているであろう「理念」のレベルにおいては、われわれ日本の児童養護施設の側があらためて謙虚に学ぶべき点がまだまだありそうだと感じました。

ちなみに、ですが、われわれが到着した10月5日の前日、台風18号が韓国南部を通過し、各地に大きな被害をもたらしました。幸いにも訪問した3つの施設にはさほど大きな影響はなかったようですが、それでもそんなたいへんな時に、われわれをこころよく招いてくださった皆さんに感謝しています。とりわけ、施設のお仕事を措いて、3日間われわれを丁重にアテンドしてくださった大慈園の張施設長と職員の方々、本当にありがとうございました。

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